1歳半の娘が喋り始めた話
1歳半の娘が、言葉を覚えつつある。
妻を見ては「ママ」、私を見ては「オトット(お父さん)」と、基本的には見事にしゃべることができている。
しかし、これを逆に口にしてしまうことも多い。
私のiPhoneの待受は、妻と娘の写真である。妻が出かけているときにこれを娘に見せると妻を指して「オトット」という具合だ。
私はこれを”かわいい”と思うと同時に”アホか!”と思ったりもする。
私には妹がいる。また、実家にはメスの三毛猫もいる。
母と電話をするとき、娘・妹・猫の名前が別に似てもいないのにごちゃごちゃになることがある。我ながらアホ過ぎる。
ちょっと調べてみると、それらの人物(猫も含まれてしまっているが)を私の脳の中で同じカテゴライズしているようなのだ。
私の妹は、もう20代後半であるが、小さい頃からのいわば私の子分でもあり、一方で守らねばならない対象だ。
猫は、今年で8歳になる元保護猫で、こいつも守らねばならない対象だ。いつも私に”撫でてくれ”といってくる、かわいい、こいつも妹である。
娘は、当然、私が守らねばならない対象だ。娘に至っては保護責任すらある。
こうみると、私のアホな言い間違いにも一定の統一性があり、納得できる。
娘の中の母と父も同じカテゴライズなのだとすれば、これは嬉しい。育児の面では妻の負担が大きくなってしまっているが、娘は妻と同じ側面を持つ人として私を見ていると推察できる。
アホな言い間違いは私の血を引いてしまっていることから、仕方ない。娘に”アホか!”と思うときには、私自身をアホかと思うことにしなければならない。