リタイア後にシーズンシートを買いたい話
私は今年、32歳になった。もうオジさんなのだが、ささやかな、将来の夢がある。タイトルのとおり、リタイア・定年後にプロ野球のシーズンシートを買うことだ。
シーズンシートは、いわば野球観戦の”年パス”で、中日ファンの私であればナゴヤドームに毎回行けることになる。だいたい年間70試合、値段は15万円ほどだ。
決して安い値段ではないし、チケットを買って観戦に行くスタイルと比べてもそこまで大きね値引きもない。
ただ、”プロ野球が行われる球場に、その年、自分専用の席がある。”という状態に憧れてしまう。
値段の話だけであれば、サラリーマンの私にとって、15万円は払える金額だ。ただ、時間がない。
リタイア後であれば見に行く時間も取れるだろう。
この話を妻にしたことがある。「いいんじゃない」と、寛容だ。妻の父も中日ファンで、この話を聞いても怒られることはなさそうだ。(ただ義父は70歳程になっても労働に勤しんでおり、時間はなさそうだ。労働を生活の糧にしているようで、尊敬してしまう。)
心配なのは体力である。もともと運動神経が良くない私は、大学時代の体力テストで”50代”の判定を受けたことがある。そこから10年、もう怖い。
体力がなくなり、毎試合出かけることが辛くなるかもしれない。それがこの夢を叶えるにあたっての最大の懸念だ。
体力がなくなっていたら、どうしようか。代わりに、有料のCS放送に加入して毎試合テレビで見ることにしよう。…現実的すぎる。ただそれも楽しそうだ。
いますぐにでも加入はできるが、やはり見る時間がない。リタイアが楽しみだ。