2000本安打を見損ねた話1/2

2004年6月3日、中学3年生だった私は東京ドームで中日対巨人戦を見た。

愛知出身の私の修学旅行先は横浜・東京で、たまたま中日戦を見られるプランがあり、それを選択していた。(他には、六本木ヒルズ、お台場、原宿プランがあったように思う。)

 

巨人の清原選手は、通算2000本安打まであと3本としていて、”もしかしたら見られるかも”と思っていた。中日ファンである私からすれば先発の山本昌投手の活躍ももちろん期待していたのだが、野球ニュースで大きく報じられていた大記録の達成も、できれば現地で見たかった。

 

結果としては、1999本までその試合で打った。加えて、1999本目は試合を決める3ランホームランであった。

当時は今よりもアンチ巨人思考だった私はとても悔しかったのだが、巨人ファンの盛り上がりを見て、どんなチームでも応援する選手への熱い声援は心を動かすのだなあと感じた。

 

今思えば、そんないい試合を現地で、しかも修学旅行という人生の大きなイベントの中で見られたのはとてもラッキーだったと思う。振り返るとそれ以降東京ドームに行ったことがない。社会人となり、周辺に赴くことがあっても落ち着いて野球を見ることができていない。”いつでも見られる”と思っている野球も、東京の一大施設で見ることは修学であったと言える。

 

そのようにして通算2000本安打を見逃した私だが、社会人となってからもう一度2000本を見逃し、1999本を見たことがある。

これは応援する中日の荒木選手のものだ。これについては一定、狙って観戦に赴いたのだが、別記したい。

 

当時の東京ドームについて、ナゴヤドームしか知らなかった私は”なんか古いな”と感じたものだが、今はどんな感じなのだろうか。なかなか行く機会に恵まれないが、ぜひまた、行きたい。