長い試合が好きな話

昨今、試合時間の短縮を良しとしているプロ野球だが、私はダラダラと試合時間が長い試合が好きだ。

 

私は中学生の頃、よく深夜まで勉強していた。先日の話でも書いたようにガリ勉だった。イジメられないために、何かしらで学校で認められようとしていた、ということと、当時は母親が厳しかったこともあって、成績がいいことがアイデンティティというか自分を形作っていた。

勉強中は無音で集中したいのだが、息抜きには部屋のラジカセでラジオを聞いていた。当時部屋にテレビはなかった。

そのラジオは基本的にはトークだったり音楽番組だったりしたのだが、ごくたまに夜の11時、12時まで野球中継が続いていることがあった。そういうときはウキウキした。”自分しか起きていないと感じるような深夜に、華やかな野球の試合が行われていて、それをリアルタイムで聞ける、底にいるように感じる”のがたまらなく楽しかった。

中日ファンの私だが、そういう試合はどこのチームのものでも楽しかった。疲労しながら勝利を目指す姿を実況がアナウンスする。選手の懸命さが伝わってくる。そんな状況にはチームへのリスペクトではなく、選手個人個人への応援をしたくなるものだ。

 

最近は環境への配慮などから試合時間が短くなっている。またコロナ禍でそもそも延長が行われない。(今行われている日本シリーズは別だ。)

時代の変化とともにプロスポーツも変わっていく。これも1つの変化として楽しめるおじさんになりたい。と言いつつも、たまに起こる長時間の試合にはワクワクしてしまう。という駄文でした。