中日の応援グッズの話

近年、野球の応援グッズといえば、タオルをよく見かけるが、私は応援バットが一番好きだ。

 

小学生低学年の頃、初めて現地でプロ野球観戦をした。ナゴヤ球場だった。私の父はほとんど野球観戦をしたことがなく、当時使ったグッズはドラ坊やの旗だった。応援に用いたことは一度もないが、今も押し入れに眠っている。

 

次の観戦時に父が買ってくれたのは2つに別れているメガホン、Wメガホンとも言うらしいが、カスタネットのように音を鳴らすグッズだった。シンプルだが実用的で、応援に参加することができた。

 

落合政権となり、自発的に観戦に行くようになると、応援バットが主流となっていた。通常は中日のユニフォーム色をベースにした青と白のものがたくさん売っており、私もたくさん持っている。(コレクションしたいというほどこだわりはないのだが、つい買ってしまったり、かさばるので観戦日に買っていたりする。)

 

そんな中でもとりわけ好きなのは、リーグ優勝をしたときに発売される金色(というより黄色)の応援バットである。応援しているチームが優勝したという実感にもなるし、特別なグッズでポストシーズンを応援する楽しみができる。通常時よりも高い値段で売られていたり、2本セットではなく1本ずつ売られていたり、と球団も商魂逞しくなるが、それでも買ってしまう。

いまは2006年、2010年、2011年のものを所持していたと思う。

2011年は、”去年も買ったし、やめておこうかな””数年開けて買おうかな”と思ったものだが、せっかく優勝したんだし、と買ってしまった。

 

それから10年、こんなにも買えないものだとは思わなかった。あのとき、買っておいてよかった。

 

2022年シーズン、立浪政権となり、新しいグッズが発売されることと思う。コロナが終わり、現地に行けたなら、私はグッズを買うだろう。贅沢を言うようだが、ぜひ優勝して、高い値段で金色の黄金バットを私に売りつけてほしい。いくらであっても喜んで買ってしまうだろう。