今週のお題「最近あったちょっといいこと」から、元上司に声をかけられた話

今週のお題「最近あったちょっといいこと」

 

私は働くことがものすごく嫌いだ。32歳にして2回転職をしているが、どちらも職場への不満のほか、ただ”休みたい”と思ったことが要因としてある。

 

仕事を辞めると決まったときの快感はすごい。あらゆる責任、溜まっていたタスクが一瞬にして消え、視界がはっきりし、世界が美しく見える。大げさな表現だが、本当にそうなる。転職経験者にはわかってもらえるだろうか。

 

そんな私でも家庭を持った今は、毎日嫌々働いている。残業も大嫌いだ。だから日々できるだけサクサクとタスクをこなすし、業務を止めている人にもズケズケと物を言う。

ズケズケと、という言葉が私を表していると思うが、他者を気遣わない様態では出世など全くしないだろう。でももう、いいのだ。毎日仕事をしているだけで偉いと自分を言い聞かせ(妻も私のことをよくわかってくれている。ズル休みしても優しく許してくれる。)、のらりくらりと生きている。

 

タイトルの話に戻る。そんな私でも、前の部署の上司は私を評価してくれていた。それを最近知った。「うちに戻ってくる気になった?山本くんがいるころはよかった。」と声をかけに来てくれた。

これは社交辞令かもしれない。それでも嬉しいものだ。その元上司は私がやる気が無いことは知っていた。一方で、早くタスクをこなし、早く帰る姿も見ていた。

 

どこかで誰かが”私”という個を見てくれていた。それだけで嬉しいものだ。

私は家庭が中心、仕事なんておまけでもない、位に考えいているが、少し、私の人生に職場の色がついた気がした。

(ちなみに、前の部署は猛烈に忙しく、もう戻りたくない。そんな過酷の中に未だにいる上司がただ私を懐かしんでいただけかもなあ、とも思った。)