立浪監督の2000本安打の新聞を捨てられない話

私は立浪監督が2000本安打を達成した試合を、テレビで見た。翌日には一人でコンビニへいって中日スポーツを買った。

当時中学生であったが、一人でコンビニへいったことも、家に届く以外の新聞を買ったことも、どちらも初めての経験であった。

 

先週家の片付けをしていたところ、野球グッズをしまっている箱のなかで、この新聞を見つけた。2003年のものであるから、もう18年も前のものだ。

今では当時の記事をインターネットで調べることができるし、図書館などに行けば当時の新聞を見ることができることも知っている。それでもこの新聞は捨てられない。

 

最近、私のブログでは不便なことに趣を感じる、ということについて書いている。私は物を持ちすぎていることは不便だ、と感じている。家が散らかっていると気分が悪いし、何かを探すときにも時間がかかる。できるだけ物を減らそうとしても、今回の新聞のような思い出深いものを見つけてしまうと、捨てられない。

この捨てられないという不便さには趣は感じないが、気持ちのワクワクがある。

 

2021シーズンは終わり、野球は当分見られないのだが、今野球が見たい。来年の春が待ち遠しい、と思うと同時に、忙しい春は来てほしくない、という気持ちもある。

一瞬でも掃除途中にワクワクをくれた、中学生の私に感謝しながら記事を読み返す。