本当は昼飯を一人で食べたい話

事務員として働いている私は、2交代制で昼休憩をとっている。

いつもほぼ同じメンバーで休憩に入るため、いつも一緒に昼飯を食べることになる。

 

というのも、こういうのは初めが肝心で、今の部署に移動してきて、まず、「一緒に食うか」となったメンバーが固定されてしまい、抜け出せないでいる。

メンバーは3〜5人で、中には立場が上の人もいるため、気を使わないわけには行かない。本当はスマホでもいじりながら、ときにはボーッとしながらゆっくり昼飯を食いたい。

 

私は、終業時刻に、周りが忙しそうにしていても、”私には関係ありませーん”という感じでさっさと帰る、空気読めない人間を自負しているのだが、それでも昼の時間を断る勇気が出ない。勇気、というより、すごい傲慢なのだが、”昼くらい一緒に過ごしてやるか…”という感覚であるような気もしてきた。

 

部署異動をして2年弱だ。コロナの影響で送別会も歓迎会もない。もともとそういう場でだけは人たらしな私なので、いざ開かれたら楽しめると思うし、送別・歓迎される側なので会費も安いだろうし、ちょっと残念だ。

そういう機会が今まで以上にないからこそ、傲慢な私が全面に出て”一緒に過ごしてやるか…”という心境が誕生したのかもしれない。

 

定例的な忘年会・新年会は嫌だけど、自分が主役になりうる会はやりたい、という、ここでも傲慢さ満載の私であった。