好きな作家さん本人を見たくない話

小説を読み、それをとても気に入ったとする。そうしたとき、その作品を大切にしたいと思う。落ち込んだときや感動したときに、きっと読み直したいと思う。私はそう思うとき、その作品に対してどんな情報も追加したくない。

だから、タイトルどおり、好きな作家さんについて知りたくない。

 

私は、作家の容姿も作品の受け取り方に大きく影響すると思っている。例えば、先に作品を読んだ場合ではなく、テレビで見かけた美人作家さんの容姿に興味を持ってから購入、読んだ場合であれば、それを加味して感想を得るので、作家さんについて知りたくないという現象は生じない。またそれは作品に対して失礼かもしれないが、作品単体での感想・感動は何もないに近くなる。

 

以前、作品に対する潔癖、のような記事を書いたが、これも同じだ。本来、作家さんが作品の一番の理解者であり、作家さんの作品に対する気持ちを私も理解することが一番なのに、それを拒んでしまう。

このことから、私は”作品への本当の理解”よりも、”私の作品の楽しみ方”を大事にしているのだと思っている。こだわりだ。

”この作品、シリーズはこうあるべき!”と思うことはあっても、それを口にしてしまったらファン失格と思う。この感情があるうちに書き留めておきたかった、という駄文でした。