いつの間にかペットボトルのお茶を買うようになった話

1989年生まれの私は、おそらく高校生になるまでペットボトルのお茶を買ったことがなかった。

 

緑茶、烏龍茶、麦茶、どのお茶をとってみても、それは家で沸かしたお湯に茶葉を入れて作るものであり、買うものではなかった。というよりもペットボトルに入った比較的割高のお茶を買うのはもったいない、と深く思っていた。

 

小学5年生のとき、東京の伯父の家に遊びに行った。家で昼食も頂いた。テーブルにはペットボトルの六条麦茶が並んだ。

私はもちろん、私の4つ下の妹も「お茶買ったのー」と興味津々であった。

味の違いは分からなかったが、”東京の人はお茶もペットボトルで買うのか”と思ったことを覚えている。

 

高校生になると学校の自販機にもお茶は売っているし、体育の授業明けなど普通に買うようになった。今思えば小学5年生からわずか5年で、私の心に深く刻まれていた先入観が勝手になくなっていたことに驚く。

 

今では茶葉から作ることは、ほぼ、ない。妻とともに休みの日にティーバッグで1、2杯飲むくらいだ。日常的に飲むものは2Lのペットボトルを買って飲んでいる。共働きというのもあるが、買って飲むことは楽で安全で、もう当然である。

こういう日常を続けていると、娘はどういう価値観になるのだろうか。今日で1歳6ヶ月になる娘に、飲み物を買うことについて聞いてみたい。

飲み物全般を「ジューチュ!」と呼ぶ彼女にはまだ早すぎるか。