野球観戦スタイルの話

プロ野球も今シーズンが終わろうとしている。

趣味が野球観戦、といっておきながら全試合は見れていないのだが、私の観戦スタイルも近年変わってきた。

 

小学校〜高校生までは、現地観戦は年に1、2回でほとんどはテレビでの観戦だった。中継が放送時間で終了になるといい試合の場合はラジオを聞いていた。

大学生でもこれはほとんど同じだが、現地観戦は年に十数回と、今までの人生で一番野球を楽しんでいたと思う。

昨年子どもが生まれてからは、ラジオが中心だ。本当は現地で見たいがコロナの影響もありさすがに避けている。また、テレビでもみたいのだが、子どもが8時頃に寝ると煌々と付けてもいられない。そこでラジオなのである。

スマホかパソコンでradiko+ワイヤレスイヤホンで家中どこにいても聞くことができ、周りには影響しない。快適である。熱くなるシーンでは声を出しそうなこともあるがそこは無言でガッツポーズすることで耐える。

 

ラジオで野球を聞くにあたって、好きなシーンがある。放送開始直後のアナウンサーの語り(?)だ。球場の天候や夕暮れの状況、客の入り、選手の雰囲気など日によって、人によって語られる内容は違うが、現地に赴いてフィールドが目に入った瞬間のような高揚感を得られる。

 

話は逸れるが、一人暮らしを始めた18歳の頃、テレビを持たずに生活していた。今で言えばミニマリストという言葉に当てはまるが、言葉がないながらも物がない生活に憧れていた。と同時に、ラジオを持って、なんというか慎ましく暮らしてみたかったのだ。

そのような生活は実家の古いテレビを貰ってしまうことで1年ほどで終わったが、贅沢な時間であったように思う。

 

ラジオを持って現地観戦に行くのも趣がある。これについてはまた別の観戦記とともに書きたい。

今シーズンが終わると冒頭に書いたが、日本シリーズまでラジオ観戦を是非楽しみたい。